「演奏、格好よかったよ。」友人からそう言われた時、私は嬉しさで胸がいっぱいになりました。
私は、校内のイベントで、軽音楽部の仲間たちと共に、バンドを披露しました。とても緊張しましたが、発表の場を楽しむことを目標に、一生懸命頑張りました。軽音楽部に入るまで、私はただただ音楽を聴いているだけでした。しかし、実際音楽を演奏する側になってみると、音楽の難しさや奥深さが良く分かりました。いつの間にか、自分の音楽に対しての価値観も変わっていることにも気づきました。毎日家で練習している内に、音楽は自分にとってなければならないものになっています。軽音楽部内では、私はドラムを担当しています。どの楽器もそれぞれ重要な役割を担っていますが、特にドラムは責任が大きいと私は思っています。なぜなら、演奏の軸となっているからです。ドラムがずれれば他のパートもずれてしまい、リズムを保てなくなってしまいます。ドラムのテンポで曲を演奏する速さも変わってきます。だからこそ、たくさん練習を積まなければいけません。まだまだ初心者で、上手いわけではありませんが、練習すればした分だけ上手くなるのが面白いです。少しずつ上達していると思います。
バンドメンバーとの絆を深められるのも楽器の良さです。発表までの間、バンドメンバー達とたくさん練習を重ねました。しかし、すべてがスムーズに上手くいっていたわけではありませんでした。ある時、各々の方針について言い合いになりました。自分の好きな曲を練習したい人と、バンドの練習をしたい人で分かれてしまったのです。それでも、何回か話し合いをして、和解することができました。結果的に、決められた時間までは自分の好きな練習をして、時間が来たらバンドの練習を始める、というルールをつくることになりました。
発表当日の朝は、メンバー全員で早くからリハーサルをして、みんなで掛け声をかけ合い、本番に臨みました。
私がスティックを鳴らす音から始まる演奏。みんなの息が合う瞬間が、最高に気持ち良かったです。細かなミスはありましたが、今までで一番良いものになりました。
今まで色々なことを乗り越え、努力してきたからこそ、「格好よかった」と言われるのが本当に嬉しく感じました。私の周りにはあまり楽器に興味がある人はいませんが、楽器をすることはとても楽しいことなので、もっとたくさんの人に楽器に触れてほしいです。 私はこれから何十年も、きっと楽器を続けていくと思います。とても誇れる趣味です。最近はドラムだけでなく、エレキギターやベースも練習しています。それぞれに違った特徴、音があり、ますます楽器が好きになりました。もっとたくさん練習して、バンドメンバーのみんなといろいろな曲に挑戦したいです。上手くなるまで、地道にコツコツ進んでいこうと思います。私のバンドメンバー達は、それぞれ個性があり、最高の仲間です。次の発表までも精一杯頑張ります。